“口授”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くじゅ55.6%
くじゆ22.2%
こうじゅ22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのことはさすがに、信盛に一任したが、信長はべつにまた在中国の秀吉にたいして、一通の軍令を口授くじゅして、祐筆ゆうひつに書かせていた。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
席書せきがきの字數が長くなつたからばかりでなく、先生からその字句の意味を口授くじゆされたのが、どこか頭にのこつてゐたのだ、と思ひます。
吾が愛誦句 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
秀吉は、浴後の身をへ揚り屋の腰掛にかけると、まだ乾かぬ汗を拭き拭き、小姓の古参福島市松を前に呼んで、こう軍令を口授こうじゅした。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)