“口伝”の読み方と例文
旧字:口傳
読み方割合
くでん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あらゆる穀作こくさくにも通じて言えることだが、稲にはことに年久しい観察に養われた、口伝くでんとも加減とも名づくべき技芸が備わっていた。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
かつて山中で病猪を見たるに実にこの画のごとしと。応挙初めてさとり翁に臥猪の形容を詳しく聞き、専らその口伝くでんに拠って更に臥猪を画く。
期を知るという事は、早き期を知り、遅き期を知り、のがるる期を知り、のがれざる期を知る、一流直通という極意あり、此事このこと品々しなじな口伝くでんなり。
巌流島 (新字新仮名) / 直木三十五(著)