“口傳”のいろいろな読み方と例文
新字:口伝
読み方割合
くでん66.7%
くちづて33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
即ち金座の後藤の花押かきはんには、素人にはわからぬ秘密があつた相で、それが後藤家代々の口傳くでんになり、金座の後藤が一と眼見れば、花押の何處かで、眞物か僞かがわかつた相です。
銭形平次捕物控:274 贋金 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
据物斬りの口傳くでんを平次は聽覺えて居たのです。武士は突き出すやうに斬り、やくざは引き乍ら斬る。劍道には此二つの型——劃然くわくぜんたる上品下品の型のあることを平次は思ひ出したのでした。
口傳くちづてにする合言葉あひことば……
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)