“くでん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
口伝87.1%
口傳6.5%
公田3.2%
孔伝3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かつて山中で病猪を見たるに実にこの画のごとしと。応挙初めてさとり翁に臥猪の形容を詳しく聞き、専らその口伝くでんに拠って更に臥猪を画く。
据物斬りの口傳くでんを平次は聽覺えて居たのです。武士は突き出すやうに斬り、やくざは引き乍ら斬る。劍道には此二つの型——劃然くわくぜんたる上品下品の型のあることを平次は思ひ出したのでした。
殊に大新嘗には国中の公田くでん悠紀ゆき主基すき卜定ぼくていして、その所産をもって祭儀の中心たるべき御飯おんいいの料にてられることになっていた。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
孔伝くでんの我国に存してゐたものには数本がある。年代順に列記すれば、建保七年、弘安二年、正安四年(乾元元年)、元亨元年、元徳二年、文明五年、慶長五年の諸鈔本である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)