“主基”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
スキ66.7%
すき33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それまでは、郊外の北野の斎場サイヂヤウといふ処にあるその山を、大甞宮までひいて来るのです。片方を悠紀ユキの山、今一方が主基スキの山なのです。
日本美 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
此等の東人の新嘗風習を踏み台にすれば、我々には垣間見をも許されて居らぬ悠紀ユキ主基スキの青柴垣に籠る神秘も、稍、窺はれる様な感じがする。
稲むらの蔭にて (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
殊に大新嘗には国中の公田くでん悠紀ゆき主基すき卜定ぼくていして、その所産をもって祭儀の中心たるべき御飯おんいいの料にてられることになっていた。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
しかるに悠紀ゆき主基すき二殿内部の作法鋪設さほうほせつのごときものは、特に秘儀というまでの厳重さではなかったというにもかかわらず、ただその無限のとうとさの故に
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)