“したび”の漢字の書き方と例文
語句割合
下火100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「やあ、警部どの」と頤髯あごひげえた警官が青ざめた顔を近づけました。「やっと下火したびになりました。その代り、小田原の町は御覧のとおり滅茶滅茶めちゃめちゃです」
崩れる鬼影 (新字新仮名) / 海野十三(著)
石燈籠は柱を残したまま、おのずからほのおになって燃え上ってしまう。炎の下火したびになったのち、そこに開き始める菊の花が一輪。菊の花は石燈籠の笠よりも大きい。
浅草公園:或シナリオ (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
コロリもおいおい下火したびになったので、地蔵さまも踊らなくなったのだと云い触らす者もありましたが、ともかくも地蔵さまはもう踊らないという噂が立ったので
半七捕物帳:66 地蔵は踊る (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)