“頤髯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あごひげ93.5%
あこひげ3.2%
ひげ3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
羽織袴はおりはかまといういでたちながら、口髭と丸く刈りこんだ頤髯あごひげを頤の下に蓄え、頭はきちんとポマードで固めて、茶色の眼鏡をかけている。
と、リーマン博士は、細長の顔によく似合う単眼鏡をきらつかせ、ときには綺麗に刈込んだ頤髯あこひげを軽く引っ張ったりして、機嫌は決して悪い方ではなかった。
宇宙尖兵 (新字新仮名) / 海野十三(著)
たいして疲労つかれてもいないらしい。審判席では定吉先生が、さも驚いたというように、長い頤髯ひげしごいていた。眉の間に皺が寄っていた。神経的の皺であった。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)