“手厚”の読み方と例文
読み方割合
てあつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上等兵じょうとうへい小野清作おのせいさくは、陸軍病院りくぐんびょういん手厚てあつ治療ちりょうで、うで傷口きずぐちもすっかりなおれば、このごろは義手ぎしゅもちいてなに不自由ふじゆうなく仕事しごとができるようになりました。
村へ帰った傷兵 (新字新仮名) / 小川未明(著)
救はれ萬事の事まであつく世話になりければ悦ぶ事かぎりなく是も其夜は打臥うちふしけるが偖翌日より後藤半四郎は自分の金を出しくすり其外そのほか手厚てあつく世話を致させて先新藤夫婦の身元を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ちやんわたりが付いてゐるんだから、阿母おつかさんはそばから『ちやほや』して、そりや貴方、真面目まじめぢや見ちやゐられないお手厚てあつさ加減なんだから、那奴は図に乗つて了つて、やあ、風呂をわかせだ事の
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)