“義手”の読み方と例文
読み方割合
ぎしゅ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのとき中尉は、硬いひやりとしたものをてのひらの中に感じた。見るとそれは鋼鉄こうてつと硬質ゴムとでできた「火の玉」少尉の義手ぎしゅだったのである。
空中漂流一週間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
上等兵じょうとうへい小野清作おのせいさくは、陸軍病院りくぐんびょういん手厚てあつ治療ちりょうで、うで傷口きずぐちもすっかりなおれば、このごろは義手ぎしゅもちいてなに不自由ふじゆうなく仕事しごとができるようになりました。
村へ帰った傷兵 (新字新仮名) / 小川未明(著)
鋼鉄製の義手ぎしゅだった。キンチャコフは獣のような悲鳴をあげると、へたへたとゴンドラの底にその身体を折りくずした。
空中漂流一週間 (新字新仮名) / 海野十三(著)