“てあつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手篤60.0%
手厚40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
作左衞門はお千代の様子を見まして、是れならば手篤てあつく道具を取扱ってくれるだろう、誠に落着いてゝい、大切な物を扱うに真実で粗相がないから宜いと、大層作左衞門は目をかけて使いました。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
その手篤てあつい看護がこうそうしたのか、それとも竹見の友情が天に通じたのか、ハルクはすこし元気を取り戻したようであった。
火薬船 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ちやんわたりが付いてゐるんだから、阿母おつかさんはそばから『ちやほや』して、そりや貴方、真面目まじめぢや見ちやゐられないお手厚てあつさ加減なんだから、那奴は図に乗つて了つて、やあ、風呂をわかせだ事の
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
此の意味で周三は、一家内から相應さうおう手厚てあつ保護ほごを受けることになツた。繪を研究する爲には、てい内に、立派な獨立どくりつの畫室もてゝ貰ツた。そして他から見ると、言分いひぶんの無い幸な若様わかさまになツてゐた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)