“厚手”の読み方と例文
読み方割合
あつで100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
陶器師とうきしは、おそって御殿ごてんがりました。それから、その有名ゆうめい陶器師とうきしは、厚手あつでちゃわんをつく普通ふつう職人しょくにんになったということです。
殿さまの茶わん (新字新仮名) / 小川未明(著)
こういいたげにやや厚手あつでの、それでいて醜くない立派な口、金持ちの証拠に耳たぶが厚く、詩人的気禀きひんがあるからであろう、額が広く光がある。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「すべて陶器とうきは、かるい、薄手うすでのをたっとびます。ちゃわんのおもい、厚手あつでのは、まことにひんのないものでございます。」と、役人やくにんはおこたえしました。
殿さまの茶わん (新字新仮名) / 小川未明(著)