“薄手”の読み方と例文
読み方割合
うすで100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それをかる薄手うすで上等じょうとうなものとしてあり、それを使つかわなければならぬということは、なんといううるさいばかげたことかとおもわれました。
殿さまの茶わん (新字新仮名) / 小川未明(著)
少し薄手うすでを負わされた八五郎が、寺本山平を送るとすっかり元気になって、平次と一緒に家路を急ぎながら、相変らず絵解きを迫ります。
「うるさい。薄手うすでな面をしやがって、ペラペラしゃべるない。訊ねたいことがあるから全員全部、明日の午前十時までに憲兵隊司令部へ出頭しろ」
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)