“手薄”の読み方と例文
読み方割合
てうす100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
當に行先々の氣配りに難儀なんぎ艱難辛苦かんなんしんくともいはん方なき事どもなり漸々にして三州岡崎迄はきたれどももとより手薄てうすの其上に旅の日數も重なれば手當の金子かね
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
簡單かんたん普請ふしんには大工だいくすこのみ使つかつただけその近所きんじよ人々ひと/″\手傳てつだつたので仕事しごとたゞにちをはつた。なが嵩張かさばつた粟幹あはがら手薄てうすいた屋根やねれも職人しよくにんらなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
その別れぎわに、男はきのうから世話になったお礼をしたいが、路用は手薄てうすであるし、ほかには持ち合わせも無いから、これを置いて行く。しかし今すぐに使ってはいけない。
半七捕物帳:47 金の蝋燭 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)