“てうす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手薄85.7%
手臼14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その別れぎわに、男はきのうから世話になったお礼をしたいが、路用は手薄てうすであるし、ほかには持ち合わせも無いから、これを置いて行く。しかし今すぐに使ってはいけない。
半七捕物帳:47 金の蝋燭 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
代助の懐中くわいちうは甚だ手薄てうすになつた。代助は此前ちゝつた時以後、もううちからは補助を受けられないものと覚悟をめてゐた。今更平気なかほをして、のそ/\出掛でかけて行く了見は丸でなかつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
帰り着いてみるとおかみさんは、又も西日がテラテラし出した裏口で、石の手臼てうすをまわしながら、居ねむり片手にいていた。
いなか、の、じけん (新字新仮名) / 夢野久作(著)