“気禀”の読み方と例文
読み方割合
きひん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もし日本の土地が、甘美な、哀愁に充ちた抒情詩的気分を特徴とするならば、同時にまたそれを日本人の気禀きひんの特質と見ることもできよう。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
こういいたげにやや厚手あつでの、それでいて醜くない立派な口、金持ちの証拠に耳たぶが厚く、詩人的気禀きひんがあるからであろう、額が広く光がある。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
画面からうける気魄、筆触から出ている気禀きひん、申しぶんのないものだ。いいものをきょうは見た。そういって翁は帰った。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)