“饅頭屋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まんじゅうや85.7%
まんぢうや14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小説家後藤宙外ちゅうがい氏が鎌倉に住んでいたころのことであると云うから、明治三十年前後のことであろう、その時鎌倉の雪の下、つまり八幡宮はちまんぐうの前に饅頭屋まんじゅうやがあって
二通の書翰 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
その中に京都の饅頭屋まんじゅうや塩瀬三左衛門と云うものも伺候したが、光秀が献上のちまきを、笹をとらずに食ったのでびっくりし、これでは、戦争は敗だと思ったと云う。
山崎合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
鍵をあづかつてる人は、前の街道を一二ちやう行つたところの、鍛冶屋かぢやの隣の饅頭屋まんぢうやであつた。場末の町によく見るやうないへつくりで、せいろのなかの田舎饅頭まんぢうからは湯気が立つてる。
父の墓 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)