“土饅頭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どまんじゅう81.8%
どまんぢゆう9.1%
つちまんじゆう3.0%
つちまんじゅう3.0%
どまんぢう3.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
道ばたにところどころ土饅頭どまんじゅうがあって、そのそばに煉瓦れんがを三尺ぐらいの高さに長方形に積んだ低い家のような形をしたものがある。
旅日記から (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
辻には、石でまわりを積んだ一囲いの土饅頭どまんじゅうがあって、その上に石塔婆せきとうばが二本、並んで、午後の日にかっと、照りつけられている。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「若衆さん、今この一つ家の前で見て来たが、あの人間の喰い散らかし——あの土饅頭どまんじゅうが、あれが黒塚というやつではねえのかね」
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
正面に芝生しばふ土饅頭どまんじゅうに盛り上げていちさえぎるみどりからかさと張る松をかたのごとく植える。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
葬式の翌日往って見ると、新しい土饅頭どまんじゅうの前にげ膳がえられ、茶碗の水には落葉が二枚浮いて居ました。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
瀧口入道、横笛が墓に來て見れば、墓とは名のみ、小高くりし土饅頭どまんぢゆうの上に一片の卒塔婆を立てしのみ。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
ガラツ八は寺の後ろの墓地——取つ付きにある、新佛の土饅頭どまんぢゆうの前へ立止りました。
群れにけり曠野あらの寒きにぶしゆぶしゆと黒豚づれが土饅頭どまんぢゆう食む
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
非常ひじようおほきい土饅頭つちまんじゆうがにょき/\とそびえてゐる景色けしきたれもがおどろかされますが、これはみな
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
さて日本人につぽんじんふるはか今日こんにちのように石碑せきひ石塔せきとうてたのではなく、たいてい土饅頭つちまんじゆうのようにたかくなつてゐるので、私共わたしどもはこれを高塚たかつかとか、古墳こふんまをしてをります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
どういう関係か、O村には古風な土葬の習慣が残っていて、葬いがある毎に、西妙寺の広い墓地には、生々しい昔ながらの、土饅頭つちまんじゅうが築かれた。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
道理で見渡す限り点点てんてんとして、どのはたにも草におほはれた土饅頭どまんぢうが並んで居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)