“どまんじゅう”の漢字の書き方と例文
語句割合
土饅頭100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
葬式の翌日往って見ると、新しい土饅頭どまんじゅうの前にげ膳がえられ、茶碗の水には落葉が二枚浮いて居ました。白木の位配に「新円寂慈眼院恵光大姉しんえんじゃくじげんいんえこうだいし
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
あとの葛原ヶ岡は、ただ虫のばかりにかえっていた。——しかしなお、新しい土の盛られた土饅頭どまんじゅうの前には、去りがてな男女の影がちらほら残っていた。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
例の背の高い土饅頭どまんじゅうみたいなものが、とろとろと下にとけおちると、そのあとに残ったのは僕の二倍ほどの背丈の、ふしぎな顔をした人間に似た動物であった。
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)