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矗々
ふりがな文庫
“矗々”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
すくすく
41.7%
ちくちく
41.7%
すく
4.2%
すく/\
4.2%
すっく
4.2%
ちく/\
4.2%
▼ 他 3 件を表示
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すくすく
(逆引き)
大方の冬木立は
赤裸
(
あかはだか
)
になった今日
此頃
(
このごろ
)
でも、
樅
(
もみ
)
の林のみは
常磐
(
ときわ
)
の緑を誇って、一丈に余る高い梢は灰色の空を
凌
(
しの
)
いで
矗々
(
すくすく
)
と
聳
(
そび
)
えていた。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
矗々(すくすく)の例文をもっと
(10作品)
見る
ちくちく
(逆引き)
背後には
鬱々
(
うつうつ
)
と茂った山が、夜空に
矗々
(
ちくちく
)
と
聳
(
そび
)
えている。明るい美しい陽はないが、その代り満天の星の数が、
豹
(
ひょう
)
の眼のように光っている。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
矗々(ちくちく)の例文をもっと
(10作品)
見る
すく
(逆引き)
水源
(
みなもと
)
を
岩井沼
(
いはゐぬま
)
に
発
(
おこ
)
すと
言
(
い
)
ふ、
浦川
(
うらかは
)
の
流
(
ながれ
)
の
末
(
すゑ
)
が、
広
(
ひろ
)
く
成
(
な
)
つて
海
(
うみ
)
へ
灌
(
そゝ
)
ぐ
処
(
ところ
)
に
近
(
ちか
)
かつた。
旅館
(
りよくわん
)
を
出
(
で
)
てまだいく
程
(
ほど
)
もない
処
(
ところ
)
に——
路
(
みち
)
の
傍
(
そば
)
に、
切立
(
きつた
)
てた、
削
(
けづ
)
つた、
大
(
おほき
)
な
巌
(
いはほ
)
の、
矗々
(
すく
)
と
立
(
た
)
つのを
視
(
み
)
た。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
矗々(すく)の例文をもっと
(1作品)
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▼ すべて表示
すく/\
(逆引き)
何の風情もない、饅頭笠を伏せた樣な芝山で、
逶迤
(
うねくね
)
した
徑
(
みち
)
が嶺に盡きると、太い杉の樹が
矗々
(
すく/\
)
と、八九本立つてゐて、二間四方の荒れ果てた愛宕神社の
祠
(
ほこら
)
。
赤痢
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
矗々(すく/\)の例文をもっと
(1作品)
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すっく
(逆引き)
大きな星一ツに小さいのが
三
(
み
)
ツ
四
(
よ
)
ツきらきらとして、
周囲
(
まわり
)
には何か黒いものが
矗々
(
すっく
)
と立っている。これは即ち
山査子
(
さんざし
)
の灌木。俺は灌木の中に居るのだ。さてこそ置去り……
四日間
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
矗々(すっく)の例文をもっと
(1作品)
見る
ちく/\
(逆引き)
水を切って、車輪のように大きい真紅や雪白の蓮華が、
矗々
(
ちく/\
)
と生えて居る。水に
蒞
(
のぞ
)
んでは、金銀瑠璃玻璃の楼閣が、蜿蜒として連って居る。
極楽
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
矗々(ちく/\)の例文をもっと
(1作品)
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矗
部首:⽬
24画
々
3画
“矗”で始まる語句
矗立
矗
矗然
矗乎
矗立千尺
“矗々”のふりがなが多い著者
宮島資夫
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
宇野浩二
徳冨蘆花
服部之総
小島烏水
直木三十五
高浜虚子
水上滝太郎
国枝史郎