“ちくちく”の漢字の書き方と例文
語句割合
矗々100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雲浜の時代はまだ「討幕」を、現前の綱領としては出さなかったのに、彼が組織したこの圧力はすぐさまそれをあえてするまで、矗々ちくちくとして生長した。
志士と経済 (新字新仮名) / 服部之総(著)
その辺り一帯は、今も残る通りの凹地くぼちであって、底には池があった。周囲の崖には昼も暗い程大木が矗々ちくちくと茂っていた。夏は赤く水の濁った池で子供が泳いだ。
四谷、赤坂 (新字新仮名) / 宮島資夫(著)
数株の落葉松からまつの若木が、真に燃え立つような、強い明るいオレンジ色をして矗々ちくちくと立っている。
白峰の麓 (新字新仮名) / 大下藤次郎(著)