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びく
次第
低に、
耐力なく根を抜いて、すっと
掻巻の上へ倒れたらしい心地がすると、ひしひしと
重量が
掛って、うむ、と
圧された同然に、息苦しくなったので、急いで、
刎退けに
懸ると
と
大言吐きし
昔の
心の
恥かしさよ
誰れが
好んで
牛馬の
代りに
油汗ながし
塵埃の
中馳せ
廻るものぞ
仕樣模樣の
竭きはてたればこそ
恥も
外聞もなひまぜにからめて
捨てた
身のつまり
無念も
殘念も
饅頭笠のうちに
包みて
參りませうと
聲低に
勸める
心いらぬとばかりもぎだうに
過ぎ
行く
人それはまだしもなりうるさいは