“中低”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なかびく83.3%
なかひく16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
色糸の入った荒いかすり銘仙めいせんに同じような羽織を重ねた身なりといい、あごの出た中低なかびくな顔立といい、別に人の目を引くほどの女ではないが、十七
雪解 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
中低なかびくのしゃくれた顔、色白で、鼻声で、八文の茶代に小判で、——悪いことに、米沢町の家の板塀にのべつ穴を
中低なかひく杓子しやもじのやうな顏、色白でノツペリして、下唇が突き出して、本人は一かど好い男のつもりなのが、言葉の端々にまで現はれて、まことに以てやりきれない人間です。