トップ
>
中低
>
なかびく
ふりがな文庫
“
中低
(
なかびく
)” の例文
色糸の入った荒い
絣
(
かすり
)
の
銘仙
(
めいせん
)
に同じような羽織を重ねた身なりといい、
頤
(
あご
)
の出た
中低
(
なかびく
)
な顔立といい、別に人の目を引くほどの女ではないが、十七
雪解
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
中低
(
なかびく
)
のしゃくれた顔、色白で、鼻声で、八文の茶代に小判で、——悪いことに、米沢町の家の板塀にのべつ穴を
銭形平次捕物控:242 腰抜け彌八
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
この二十五六の大年増、
中低
(
なかびく
)
の
盤臺面
(
ばんだいづら
)
で、いささか肥り
肉
(
じし
)
で、非凡の不きりやうですが、座持がよく唄がうまい外に、何んとなく一種不思議な魅力を感じさせる女です。
銭形平次捕物控:320 お六の役目
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
額は
円
(
まる
)
く、
眉
(
まゆ
)
も薄く眼も細く、横から見ると随分しゃくれた
中低
(
なかびく
)
の顔であるが、
富士額
(
ふじびたい
)
の
生際
(
はえぎわ
)
が
鬘
(
かつら
)
をつけたように
鮮
(
あざや
)
かで、下唇の出た口元に言われぬ
愛嬌
(
あいきょう
)
があって、物言う時歯並の好い
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
この二十五六の大年増、
中低
(
なかびく
)
の
盤台面
(
ばんだいづら
)
で、いささか肥り
肉
(
じし
)
で、非凡の不きりょうですが、座持がよく唄がうまいほかに、何んとなく一種不思議な魅力を感じさせる女です。
銭形平次捕物控:320 お六の役目
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
中低
(
なかびく
)
で
盤臺面
(
ばんだいづら
)
の、非凡の愛嬌者で、高輪の往來——
遲發
(
おそだち
)
の旅人の、好奇の眼を見張る中から、八五郎をしよつ引いて、巴屋の店に飛び込むほどの勇氣と腕力を持つてゐたのです。
銭形平次捕物控:320 お六の役目
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
中低
(
なかびく
)
で
盤台面
(
ばんだいづら
)
の、非凡の愛嬌者で、高輪の往来——
遅発
(
おそだち
)
の旅人の、好奇の眼を見張る中から、八五郎をしょっ引いて、巴屋の店に飛び込むほどの勇気と腕力を持っていたのです。
銭形平次捕物控:320 お六の役目
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
低
常用漢字
小4
部首:⼈
7画
“中低”で始まる語句
中低音