“びつく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
吃驚27.3%
27.3%
18.2%
喫驚9.1%
美尽9.1%
驚愕9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はたし合ひの場合に於ける騎士の声が臆病者の悲鳴のやうにうわずつた震へ声が出て、思はず自分で吃驚びつくりして、改めて重々しく唸り直したりする程のしどろもどろの態たらくに接して、見物人は
歌へる日まで (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
おつかなびつくり聴いて見ると
椋のミハイロ (新字旧仮名) / ボレスワフ・プルス(著)
少許すこし開けた扉が、誰の力ともなく、何時の間にか身体の通るだけ開くと、田舎の子供といふものは因循なもので、盗みでもする様におつかびつくり、二寸三寸と物も言はず中に入つて行つて
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「またそんなことをしてゐると眠くなつて了ふぜ。」さう云ふ母の声で喫驚びつくりした彼は
眠い一日 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
今の織田家の富力として、きょうの国賓には、最大な礼をった。善尽ぜんつくし、美尽びつくしたものであった。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
丁度私は俯いて答へてゐましたのに卓を打つ音に驚愕びつくりして顔を上げると法官の顔が凄い様なんですの。私はじつと其顔を見てゐました。
獄中の女より男に (新字旧仮名) / 原田皐月(著)