“蘂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しべ64.7%
ずゐ11.8%
しん11.8%
ずい11.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
朝霧淡くひとつひとつに露もちて、薄紫にしべ青く、純白まっしろの、蘂赤く、あわれに咲重なる木槿の花をば、継母はかゆに交ぜて食するなり。こは長寿ながいきする薬ぞとよ。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ずゐの星、こは戀の花、吉祥きちじやうの君。
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
ひたむきにしづけかりけり日の方や向日葵ひまはりしんけつくしたる
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
この青年の美貌と、ずいに透った寂寞感が、むしろ上品に青年の態度や雰囲気をひきしめているのかも知れない。
高原の太陽 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)