“雄蘂”の読み方と例文
読み方割合
おしべ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
紙屑かみくずのように黄色く汚らしくなったのを、気にして一つ一つ取って捨て、あとに雄蘂おしべひげのように残ったのをも、丹念にむしって行くのであった。
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
黄色の雄蘂おしべをつけたまま、仰向けになっている、新しい落花もある。しかしこの椿の花期はかなり長い。その下枝にはまだ沢山の蕾が脹らんでいる。
落日の光景 (新字新仮名) / 外村繁(著)