“雄勁”の読み方と例文
読み方割合
ゆうけい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
西岡未亡人の家にはそんなわけで、西岡医院開設当時に贈られた蒼海翁そうかいおうのあの雄勁ゆうけいな筆力を見せた大字の扁額へんがくを持ち伝えていた。
それは内面的で、雄勁ゆうけいで、しばしば高踏的でさえあるが、世にも不思議な滋味と渋さとを持ったものである。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
肩や両脇りょうわき太紐ふとひもで荒くかがって風のけるようにしてある陣羽織じんばおり式の青海流の水着をぐと下から黒の水泳シャツの張り付いた小初の雄勁ゆうけいな身体がき出された。
渾沌未分 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)