“雄渾”の読み方と例文
読み方割合
ゆうこん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大きくうなずいた鉄斎老人、とっぷり墨汁をふくんだ筆を持ちなおすが早いか、雄渾ゆうこんな字を白紙の面に躍らせて一気に書き下した。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
劃然と描き出される其輪廓の美と色彩の雄渾ゆうこんとは、平地又は丘陵から山を仰望することを知る者に与えられた礼讃の標的であるといえる。
冬の山 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
芭蕉の俳句は変化多きところにおいて、雄渾ゆうこんなるところにおいて、高雅なるところにおいて、俳句界中第一流の人たるを得。
俳人蕪村 (新字新仮名) / 正岡子規(著)