“スイス”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:すいす
語句割合
瑞西86.7%
瑞士4.4%
2.2%
瑞州2.2%
瑞土2.2%
端西2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
瑞西スイスが、一面工業国でありながら、山水美をもって、世界の旅客を引きつける魅力は、甲斐の自然が、またこれを備えている。
不尽の高根 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
独乙ドイツから、あこがれの瑞士スイスへ入って、恰度ちょうど倫敦ロンドンから巴里パリを経て来た近藤茂吉氏と、インタアラーケンのベルネルホッフという宿で落ち合い、登山の相談をして、七月二十九日には、準備を整え
(鉄道に春風がよぎり、スイスの山の雪もようやく消えた。しかしながら、旅館の客はなお多くなく、湖畔の夏は淋しげである。)
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
スイスの山峰には夏でも雪をとどめ、北極海では太陽が宵にもかかわらず照らす。南米の景勝を探し求めようと、再び大西洋航路に身を託したのであった。
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
瑞州スイスの風月は美しく、あかつきの眺めは最もすがすがしい。山の景色もあきらかに画かと思われ、湖のかがやきは濃密に人を魅了した。(スイスの湖の眺め))
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
明辺ミュンヘンの郊外には世俗を離れた所があり、舟は湖面の光と山の影をよぎる。日が斜めに移る時に雲もまた断ちきれて、ひとつの青い山影は瑞州スイスの山なのである。)
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
瑞土スイスアルプスなどは、殊に氷河の造った山湖に富んでいるが、日本アルプスでは、御嶽の五個の池や、乗鞍岳の大池と丹生池や、立山のミドリヶ池およびミクリヶ池など、いずれも火山の産物で
日本山岳景の特色 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
(緑の葉のしげる五月、汽車はあかつきに古城のあたりを発した。いまよりは深く端西スイスの地に入り、多くの山や谷のけぶるがごとき地を踏破するのである。)
西航日録 (新字新仮名) / 井上円了(著)