“武庫川”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むこがわ83.3%
むこがは16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
正成の菊水が後陣へ消え、代って、脇屋義助の軍が、武庫川むこがわのかみから急下してきた朝からの緊迫した鳴動だった。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「なんだ、これがあの有名な大井川か。淀川よどがわの半分も無いじゃないか。国元の猪名川いながわよりも武庫川むこがわよりも小さいじゃないか。のう、蛸。これしきの川が渡れぬなんて、式部も耄碌もうろくしたようだ。」
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
ときたびに、色彩いろきざんでわすれないのは、武庫川むこがはぎた生瀬なませ停車場ていしやぢやうちかく、むかあがりのこみちに、じり/\としんにほひてて咲揃さきそろつた眞晝まひる芍藥しやくやくと、横雲よこぐも眞黒まつくろに、みねさつくらかつた
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)