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武庫川
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むこがわ
ふりがな文庫
“
武庫川
(
むこがわ
)” の例文
正成の菊水
旗
(
き
)
が後陣へ消え、代って、脇屋義助の軍が、
武庫川
(
むこがわ
)
のかみから急下してきた朝からの緊迫した鳴動だった。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「なんだ、これがあの有名な大井川か。
淀川
(
よどがわ
)
の半分も無いじゃないか。国元の
猪名川
(
いながわ
)
よりも
武庫川
(
むこがわ
)
よりも小さいじゃないか。のう、蛸。これしきの川が渡れぬなんて、式部も
耄碌
(
もうろく
)
したようだ。」
新釈諸国噺
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
昆陽
(
こや
)
を出でさせ給ひて、
武庫川
(
むこがわ
)
、
神崎
(
かんざき
)
、
難波
(
なには
)
など過ぎさせ給ふとて、御心のうちに
思
(
おぼ
)
す筋あるべし。広田の宮のあたりにても、
御輿
(
おんこし
)
とどめて、拝み奉らせ給ふ。
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
武庫川
(
むこがわ
)
の辺まで来ると、春の
小糠雨
(
こぬかあめ
)
は急に山からと海からとの風に掻きまわされて、痛いような
水粒
(
すいりゅう
)
が笠の下へも吹きつけてくる。——師直の馬はしばしば物驚きをしてあと
退去
(
ずさ
)
った。
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「いえ、
武庫川
(
むこがわ
)
まで」
治郎吉格子
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“武庫川”の解説
武庫川(むこがわ)は、兵庫県南東部を流れる河川の1つである。二級水系の本流である。流域面積は約500 km
2
(甲武橋地点より上流)であり、武庫川本川および45の支川・小支川の流路延長の合計は、約260 kmである。上流部よりも中流部の方が、河床勾配が急であるという特異性が見られる。
(出典:Wikipedia)
武
常用漢字
小5
部首:⽌
8画
庫
常用漢字
小3
部首:⼴
10画
川
常用漢字
小1
部首:⼮
3画
“武庫川”で始まる語句
武庫川始末