“武器庫”の読み方と例文
読み方割合
ぶきぐら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
銅鑼どらが鳴った。兵士つわものたちの銅鉾どうぼこを叩いて馳せ寄る響が、武器庫ぶきぐらの方へ押し寄せ、更に贄殿にえどのへ向って雪崩なだれて来た。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
鞍馬法師も、叡山えいざん、南都の荒法師にも劣らない聞えがあった。山には武器庫ぶきぐらさえある。一山はみな僧兵といってよい。平常でも薙刀なぎなたをひっさげて歩いた。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのとき、突然武器庫ぶきぐらから火が上った。と、同時に森の中からは、一斉にときの声が群衆めがけて押し寄せた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)