“ぶきぐら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
武器庫60.0%
武器倉20.0%
武器蔵20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鞍馬法師も、叡山えいざん、南都の荒法師にも劣らない聞えがあった。山には武器庫ぶきぐらさえある。一山はみな僧兵といってよい。平常でも薙刀なぎなたをひっさげて歩いた。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おう! 手下どもは武器倉ぶきぐらうずをまいて、ゆみ鉄砲てっぽうを取るよりはやく、ちゅうを目がけて火ぶたを切り、矢つぎばやに、征矢そやの嵐をはなしたが、わしはゆうゆうと、遠く近くとびまわって
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いうと、その貴人の僧は、南蛮寺なんばんじ武器倉ぶきぐらに押しこめられているあいだに、わしがソッと逃がしてやりました。そして——その人のかさころもをそのまま着て、わしがこの鎖駕籠に乗っていたのじゃ
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と小六から聞かされると、奮い立って、真っ黒に、武器蔵ぶきぐらへなだれて行った。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)