武器倉ぶきぐら)” の例文
おう! 手下どもは武器倉ぶきぐらうずをまいて、ゆみ鉄砲てっぽうを取るよりはやく、ちゅうを目がけて火ぶたを切り、矢つぎばやに、征矢そやの嵐をはなしたが、わしはゆうゆうと、遠く近くとびまわって
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いうと、その貴人の僧は、南蛮寺なんばんじ武器倉ぶきぐらに押しこめられているあいだに、わしがソッと逃がしてやりました。そして——その人のかさころもをそのまま着て、わしがこの鎖駕籠に乗っていたのじゃ
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)