“黄大癡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くわうたいち50.0%
こうたいち50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
釧雲泉、名はしう、字は仲孚ちゆうふ、肥前国島原の人である。竹田ちくでんが称して吾国の黄大癡くわうたいちだと云つた。宝暦九年生だから、此年四十六歳であつた。五年の後に越後国出雲崎で歿した。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
黄大癡くわうたいちの如き巨匠さへも此処ここへは足を踏み入れずにしまつた。いはん明清みんしんの画人をやである。
支那の画 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
ちょッとした山水や蘭菊などを黄大癡こうたいち風に画いて、牛石、逸民、石声などと雅号を入れていた。
「——黄大癡こうたいちといえば、大癡の秋山図しゅうざんずをごらんになったことがありますか?」
秋山図 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)