南京虫日記なんきんむしにっき
西暦一九二三年八月十三日、Rothmund 街八番地に貸間があるといふので日本媼の息子が案内してくれた。そこの女主は Prörtzl といつて、切りに訛のある言葉を使つた。左の方の顔面神経麻痺があるから笑ふたびに顔が右の方に歪んだ。部屋は古 …
作品に特徴的な語句
おの 一層いつそ 旅舎ホテル 明瞭めいれう くは 真直まつすぐ 往来わうらい かた 川柳かはやなぎ 如是によぜ いへども のど しき たと 自矜じきよう おそ なまり ひそ 禾本くわほん 掃除さうぢ 牀上しやうじやう 硫黄いわう 豪奢がうしや かみ 喧嘩けんくわ ゆか 危懼きぐ 赤帽あかばう 川原かはら すで もつ ポンド 麦酒ビール 穿 童子どうじ 碌々ろくろく くび 著物きもの 裸裎らてい 言伝ことづて 言附いひつ みち 返詞へんじ 麻克マルク もら ふさ 明間あきま はかど 挨拶あいさつ たちま しばしば 寡婦やもめ 如何いか 是等これら 基督キリスト ああ 咽喉のど 南京ナンキン 其処そこ かゆ しばら 朝便あさびん 朦朧もうろう よこた 此処ここ ゆが 民顕ミユンヘン たん 為事しごと 焚火たきび しか 独逸ドイツ うつつ あと