“言附”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いひつ40.0%
いいつけ20.0%
いいつ10.0%
いひつけ10.0%
ことづ10.0%
ことづけ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こゝに名前なまへいてある人達ひとたち見附みつけていと言附いひつかったが、書手かきて如何樣どのやう名前なまへきをったやら、こりゃ一かう見附みつからぬわい。學者ものしりところかにゃならぬ。
「いいや、まだ用はすまぬ。——いったい今日は、誰の言附いいつけでわし達の後を尾行つけて来やったか」
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして厭っとこさ僕たち二人のことを言附いいつけたんです。ナーヂャは閉じこめられて中二階にはいったきりなんです。
なにせよせよの言附いひつけされて、おもひこゝにゆればうらみをあたりにせもやしたる、勿躰もつたいなきつみこゝろよりなれど櫻町さくらまち殿とのといふおもかげなくばむねかゞみうつるものもあらじ、つみ我身わがみか、殿との
軒もる月 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
長「えゝ、これは宅のお爺さんが鍛った、これは有難い、大切につかいやす、それじゃア若旦那への言附ことづけは八百ばかり云いましょう、大きに有難う、左様なら」
『……言附ことづけは、いぬでは不可いかぬ。時鳥ほとゝぎす一声ひとこゑかせろ。』
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)