“民顕”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ミユンヘン60.0%
ミュンヘン40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕は父の歿した時、民顕ミユンヘン仮寓かぐうにあつてこのことを想出おもひだして、その時の父の顔容を出来るだけおもひ浮べて見ようと努めたことがあつた。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
今はふさがつてゐるけれど、四五日てばどれかが明くといふことである。かへりみちで、日本媼の息子は、『民顕ミユンヘン人は何でも真直まつすぐに物いふから喧嘩けんくわしてはいけませんよ』
南京虫日記 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
上さんも亭主も、僕が日本人だなどということを気にせぬらしく、恬然としているところは、民顕ミュンヘンの人などとは丸で違っていた。
ドナウ源流行 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
地図を辿って行くに、河は西南独逸の山中からほそくなって出て来ている。僕は民顕ミュンヘンに来てから、“die Donau”という書物を買った。
ドナウ源流行 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)