“民草”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たみくさ50.0%
たみぐさ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それだになお、きみ民草たみくさ塗炭とたんにお心さえやすまったことがない。なんとあさましい戦乱のすがたではないか。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この関係にはあてはまりましょうが、君と民草たみくさとの関係には、あてはまらざる義にござりますぞ!
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
本名を内海文三うつみぶんぞうと言ッて静岡県の者で、父親は旧幕府に仕えて俸禄ほうろくはんだ者で有ッたが、幕府倒れて王政いにしえかえ時津風ときつかぜなびかぬ民草たみぐさもない明治の御世みよに成ッてからは
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
ゆきめぐる民草たみぐさのおやユバルいふ
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)