“パン”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:ぱん
語句割合
麺麭67.2%
麪包9.7%
麺包9.7%
麪麭3.7%
汎1.5%
牧羊神1.5%
半獣神0.7%
回0.7%
回転0.7%
帮0.7%
椅子0.7%
牧神0.7%
麪麺0.7%
麭0.7%
麺麦0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その嬌声を副食物(おかず)にして、僕は押入から出してきた電気麺麭(パン)焼器でこんがりと焦げた薄いトーストを作っては喰べ、作っては喰べした。
深夜の市長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
午のころ僧は莱菔(あほね)、麪包(パン)、葡萄酒を取り來りて我に飮啖(いんたん)せしめ、さて容(かたち)を正していふやう。便(びん)なき童よ。母だに世にあらば、この別(わかれ)はあるまじきを。
しかし人が麺包(パン)を遣ろうと思って、手を動かすと、その麺包が石ででもあるかのように、犬の姿は直ぐ見えなくなる。その内皆がクサカに馴れた。
その節蛇王の前に供うる天の山羊乳を盛った皿に麪麭(パン)一片を浸し、逃げ出す先に自分は口に入れ得たら、夜中の秘密を知り得ると教えた。
ヨーロッパ諸国はヨーロッパ諸国だけのヨーロッパ連合をつくって、政治経済の問題を処理し、文化も守るべきであるというのがクーデンホフ・カレルギー伯の汎(パン)ヨーロッパ主義だった。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
牧羊神(パン)の血潮と交(まざ)り循(めぐ)つた、かの頃を私は追惜します。
そうして一心に吾輩の姿を見上げている半裸の若い女たちの姿を見まわすと吾輩は、森の妖精(ニンフ)に囲まれた半獣神(パン)みたような気持になった。
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
音が聞こえてから、目でその音源を追究する代わりに、カメラを回(パン)してそれを追究する。これはよくやる手法である。
耳と目 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
そこでカメラが回転(パン)して行って茂みに隠れた悪漢に到着するといったような、いわゆる非同時的(アシンクロナス)な音響配偶によっていろいろの効果が収め得らるるのである。
映画芸術 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
但し、国際的性格のこの都市は、他国人に対しては慇懃であっても、同国人同士の間では、殊に帮(パン)関係の間では、一種の繩張りとか仁義とかが多少とも存在している。
秦の出発 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
川岸(かし)の椅子(パン)に坐って、しばらくは言葉もなく差し控えていると、その前を、氷斧(アックス)をかかえた三人連れの登山者が、談笑しながら登山鉄道の乗り場の方へ歩いて行った。
C大学は市中にあったが、構内のところどころに広い芝生や並木道などがあり、牧神(パン)の鋳像のついた噴水なども見られた。
伸子 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
麪麺(パン)を買ひ紅薔薇(べにばら)の花もらひたり爽やかなるかも両手(りやうて)に持てば
雲母集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
昼飯には、丸焼の鶏一羽、野菜の煮合せ、白い麭(パン)、汁(スープ)、それにしかも葡萄(ぶどう)の酒。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
学校で麺麦(パン)にバタもつけて当てがってくれるのであったが、この界隈(かいわい)の町中の学校ではそういう配慮もなされていないとみえて、最近出たばかりのお酌の一人なぞは
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)