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麪麭
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パン
ふりがな文庫
“
麪麭
(
パン
)” の例文
上なるものは下なるものゝ
腦
(
なう
)
と
項
(
うなじ
)
とあひあふところに齒をくだし、さながら饑ゑたる人の
麪麭
(
パン
)
を貪り食ふに似たりき 一二七—一二九
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
その節蛇王の前に供うる天の山羊乳を盛った皿に
麪麭
(
パン
)
一片を浸し、逃げ出す先に自分は口に入れ得たら、夜中の秘密を知り得ると教えた。
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
まして軍隊の精神は
麪麭
(
パン
)
を
燔
(
や
)
くやうに急造し得るものでは無い。陸海軍の精鋭は我が邦の大幸福であるが、之を愛惜するの工夫を缺いたならば寒心すべきものがある。
努力論
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
旅人の姿をみると、悲しそうな顔をして、情けない声をしぼって哀れを訴えた。また、
正午
(
まひる
)
の野良で、一株の木のまわりに集って弁当をつかっている百姓の一団を見かけると、
一片
(
ひときれ
)
の
麪麭
(
パン
)
をねだった。
親ごころ
(新字新仮名)
/
ギ・ド・モーパッサン
(著)
さて曉に目をさましし時我はともにゐしわが兒等の夢の中に泣きまた
麪麭
(
パン
)
を乞ふ聲をきゝぬ 三七—三九
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
▼ もっと見る
分らぬなりに予が
甘麪麭
(
スイートブレット
)
とある物を注文し、いよいよ持ち来た皿を見ると、
麪麭
(
パン
)
らしく見えず、
蒲鉾
(
かまぼこ
)
様に円く豆腐ごとく白浄な柔らかなもの故、これは麪麭でないと叱ると
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
その
長
(
たけ
)
三丈ほど、太さ大樽のごとく、大きな奴は周り三尺ばかり、頭に近く二前脚あり、後足は鷹また獅子の爪ごとき爪でこれを表わすのみ、頭すこぶる大きく眼は巨なる
麪麭
(
パン
)
より大きく
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
若者蛇王の前の乳皿に
麪麭
(
パン
)
を浸し、速やかに口に含んで
馳
(
か
)
け出した。
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
麪麭
(
パン
)
で馬を飼った数例を挙ぐ。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
麪
漢検準1級
部首:⿆
15画
麭
漢検1級
部首:⿆
16画
“麪”で始まる語句
麪包
麪
麪桶
麪条
麪麺
麪粉類