“燔”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
90.0%
あぶ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
に照らして見ると、彼は青面せいめんの大きい※猿かくえんに変じていた。打ち殺してそれを火にくと、その臭気が数里にきこえた。
また能く火と変じ、その竜火湿を得ればすなわちゆ、水を得ればすなわちく、人火を以てこれを逐えばすなわちむ、竜は卵生にして思抱す〉
卵は卵のままにてその功を為すべし、ひなは雛の儘にてその功を為すべし、時機に依れば、彼れみずから卵を煮、雛をあぶるも、以てさらに意とさざればなり。しかれどもこれを以て、彼を残忍なりというなかれ。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)