あぶ)” の例文
卵は卵のままにてその功を為すべし、ひなは雛の儘にてその功を為すべし、時機に依れば、彼れみずから卵を煮、雛をあぶるも、以てさらに意とさざればなり。しかれどもこれを以て、彼を残忍なりというなかれ。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)