耳も目も、いずれも二つずつ、われわれの頭の頂上からほぼ同じ距離だけ下がった所に開いている。目のほうは前面に二つ並んでほぼ同じ方向を向いているのに耳のほうは両側にあって、だいたいにおいて反対の方向に向いている。もっとも耳たぶがあるために各方の …
				
		
				| 著者 | 寺田寅彦 | 
				
				| ジャンル | 芸術・美術 > 演劇 > 映画 | 
				| ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 | 
				| 初出 | 「映画評論」1933(昭和8)年5月1日 | 
		
				| 文字種別 | 新字新仮名 | 
		
				| 読書目安時間 | 約9分(500文字/分) | 
				| 朗読目安時間 | 約14分(300文字/分) |