“回転”のいろいろな読み方と例文
旧字:回轉
読み方割合
かいてん50.0%
まわ20.0%
めぐ10.0%
めく10.0%
パン10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かくて水車すいしゃはますますぶじに回転かいてんしいくうち、意外いがい滑稽劇こっけいげきが一を笑わせ、石塊せっかいのごとき花前も漸次ぜんじにこの家になずんでくる。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
夏の太陽は火焔のようにぐるぐる回転まわりながら、東西につらなっている往来を、容赦なく照らしつけている。
秘められたる挿話 (新字新仮名) / 松本泰(著)
流れには紅黄こうこう大小かずかずの木の葉、たちまち来たりたちまち去り、ゆるやかに回転めぐりて急に沈むあり、舟のごとく浮かびて静かに流るるあり。
わかれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
こたびは青年手に持ちし小枝をそっと水に落とせば、小枝は軽く浮かびて回転めくりつつ、少女おとめの手もと近く漂いぬ。
わかれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
そこでカメラが回転パンして行って茂みに隠れた悪漢に到着するといったような、いわゆる非同時的アシンクロナスな音響配偶によっていろいろの効果が収め得らるるのである。
映画芸術 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)