“副食物”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おかず47.1%
ふくしよくぶつ11.8%
ごさい11.8%
おかずもの5.9%
かず5.9%
かずもの5.9%
さい5.9%
ふくしよくもつ5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ナゼそんな処にたっているのです、ズット奥へお通りなさい。今も婆やを貴嬢あなたの処へ上げてお昼の副食物おかずを伺おうと思っていた処です。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
かれは一ぱん百姓ひやくしやうがすることはなくてはらないので、ことには副食物ふくしよくぶつとして必要ひつえうなので茄子なす南瓜たうなす胡瓜きうりやさういふもの一通ひととほりはつくつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
平生ふだんから粗末な物ばかりを喰べる習慣で、割当てようのない奢った副食物ごさい故意わざと子供にも遣らずに非人の私に下さる。
... 煮て翌日モー一度煮返しておくと四日や五日の副食物おかずものになってどんなに調法だろう」下女「私はお豆が好きでございますから毎日戴いてもきません。それから今朝ほど八百屋の持って参った大きな栗がございますね。あれを ...
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
それに準じてお前、人間は米ばかり食って生きていられるというわけのものじゃあねえ、お副食物かずも食わなけりゃならず——この方も一杯やらなけりゃあならず
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
碾茶ひきちゃを少し加えましたからことにお美味いしいでしょう。まだ外にも色々ありますけれども昼餐ごはんのお副食物かずものに差上げましょう。大原さんは別に御用もありますまいから御緩ごゆるりとお遊びなさい。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
その証拠に副食物さいの事を酒のさかなというではないか。中にはそうでないものもあるけれどもおもなる日本料理は酒の肴だ。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
卯平うへいもとめる副食物ふくしよくもつは一にちわづかに二せんもあれば十ぶんなのでかれ毎日まいにちわら使つかつてれば四五せんづつの剰餘じようよ理由わけではあるが
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)