“昼餐”のいろいろな読み方と例文
旧字:晝餐
読み方割合
ちゅうさん35.3%
ひるげ23.5%
ひるめし17.6%
おひる5.9%
ごはん5.9%
ちうざん5.9%
ひる5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
装束しょうぞくを解いて、書院へ上がった。やがて室をかえてから昼餐ちゅうさんが運ばれ、主客の歓語は、さすがに親睦しんぼくであった。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、金剛山寺こんごうせんじでは彼の下山と聞いて、急に、その日の昼餐ひるげを、朝原寺の一房にととのえて、院主いんじゅがお相伴しょうばんに坐り、役僧以下も給仕に付いて
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この日の昼餐ひるめしが済むと、直ぐから、二等船客発起の仮装行列なるものが、それこそジャランジャラン騒ぎでケビンの甲板を一周し二周したものだ。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
まるで嘘みたいな話ですけど、ガラトィンスキイのお屋敷では、昼餐おひるはもとより、朝御飯のときまで第一公式で出なければいけませんの。
決闘 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
碾茶ひきちゃを少し加えましたからことにお美味いしいでしょう。まだ外にも色々ありますけれども昼餐ごはんのお副食物かずものに差上げましょう。大原さんは別に御用もありますまいから御緩ごゆるりとお遊びなさい。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
昼餐ちうざんを運ばれ、服薬を致しなどせしのち何程なにほどの時のにてもなくさふらへど、意地悪き迄の深き眠りに落ちしにさふらふ。目覚めさふらひしは前の甲板かふばん、上の甲板かふばんに起りし騒音の神経を叩きしにてさふらふ
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
「とにかく、お昼餐ひるでもやるか。」
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)