“院主”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いんず33.3%
いんじゅ33.3%
ゐんしゆ16.7%
ゐんじゆ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが、下手人が勅使では、罰することもならず、三清宮の院主いんずは、いとも嘆かわしげに、うつろな洪大将の顔へ、こう言いわたした。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、金剛山寺こんごうせんじでは彼の下山と聞いて、急に、その日の昼餐ひるげを、朝原寺の一房にととのえて、院主いんじゅがお相伴しょうばんに坐り、役僧以下も給仕に付いて
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ぞなし居たり感應院が食事しよくじ仕果しはてし頃を計り寶澤も油掃除あぶらさうぢなしはて臺所だいところへ入來り下男げなん倶々とも/″\食事をぞなしぬむねに一物ある寶澤が院主ゐんしゆの方を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
禅師ちかくすすみよりて、院主ゐんじゆ何をか嘆き給ふ。一一八もしゑ給ふとならば、一一九野僧が肉にはらをみたしめ給へ。あるじの憎いふ。師は夜もすがらそこに居させたまふや。禅師いふ。