院主いんじゅ)” の例文
と、金剛山寺こんごうせんじでは彼の下山と聞いて、急に、その日の昼餐ひるげを、朝原寺の一房にととのえて、院主いんじゅがお相伴しょうばんに坐り、役僧以下も給仕に付いて
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
禅師は近づいて、「院主いんじゅ、なにをお嘆きでいらっしゃるか。もしひもじくいらっしゃるならば、拙僧の肉を食って腹をいっぱいにされるがよい」