“いんじゅ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
印綬66.7%
院主13.3%
印呪6.7%
印咒6.7%
印授6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一度宰相の印綬いんじゅを帯びて廟堂に立つや、あたかも天馬空を行くの勢いを以てこの大改革をなし、更に外国に対しても国威を発揚するをあやまたず、かのナポレオンが欧州を侵略するに当っても
選挙人に与う (新字新仮名) / 大隈重信(著)
禅師は近づいて、「院主いんじゅ、なにをお嘆きでいらっしゃるか。もしひもじくいらっしゃるならば、拙僧の肉を食って腹をいっぱいにされるがよい」
勿論密教で云う印呪いんじゅの浄三葉印ほどでなくとも、少なくもロダンの寺院カテドラルには近いのだ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
呂宋兵衛はくちびるだけをうごかして、印咒いんじゅのまなこをじだした。と思うと、そッと足もとの小石をとって、池のなかへ、ポーンと投げる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今はもう、生きておわすや否や、その御消息だにないが、小金ヶ原でわしが善鬼を斬った折、即座に、一刀流の印授いんじゅをこの身にゆるし給い、入道して、そのまま山へはいられてしまわれた。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)